千と千尋の神隠しで、千尋のお父さんとお母さんが豚になってしまうシーン。
子供ながらにショックだったのですが、そうはいってもアニメ。
なので結構割り切って見ていましたが…。
実は千尋の両親が豚になるには、深~い理由があったんです!!!
その理由2選と、
- そもそも何故千尋一家が神隠しにあったのか
- 両親が豚になってしまった子供に向けたメッセージ
を紐解いてみました!
千と千尋の神隠しで両親が豚になった理由は2つ!
千と千尋の神隠しの話にの中で、千尋のお父さんとお母さんが食べ物屋さんで勝手に食べ物を食べ、千尋が戻った時には豚になっているシーンがありましたよね。
※ジブリ公式サイトより参考
私はてっきり食べ過ぎて豚になったんだとばかり思っていましたが…
豚になったのには2つの理由があったんです。
それが…
- 千尋の両親が食べたのは神様のご飯だった
- お金の事しか考えない大人の欲望
実は、千尋の父親と母親が食べた食べ物は、神様へのお供え物だったそうなんです。
普通の居酒屋のような屋台のようなお店でしたが、そもそもあの街は神道の八百万の神々が訪れる町。
見た目は庶民が食べるような食べ物がずらりずらりと並んでいましたが、全て神様の食べ物!!!
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神様、こんなの好きなんだね
![](https://debuyorisulimuni.com/wp-content/uploads/2021/12/daietto-2.jpg)
え?でもさ…
神様の世界にしては庶民的というか、居酒屋のような商店街のような雰囲気のお店が多かったのはなぜ?
千と千尋の神隠しに出てくる世界って、
- 商店街があったり
- カラフルな建物があったり
ちょっとしたテーマパークみたいな感じですよね。
実際に千尋のお父さんは「この造りはモルタル製だね」と言っているほど、近代的なつくりになっていましたが、
昔は元々神様がいる場所にテーマパークを作ってしまう事が多かったそうなんです!!!
ジブリ解説者の岡田斗司夫さんによると、浅草の凌雲閣がある前は富士山を真似して作ったテーマパークがあったそうです。
▼別の人も富士山のテーマパークについて言及しています▼
★浅草の人造富士
かつて浅草公園には人造の富士山がありました。これは明治20年に建設されたもので、30mを超えるハリボテ製。正式名称は富士縦覧所と言います。くるくる廻って登ると当時の東京市を一望できたとか。これは惜しくも風雨で壊れますが、その跡地に改めて凌雲閣が建てられました。 pic.twitter.com/YEijJPL72R
— 昔の風俗をつぶやくよ (@LfXAMDg4PE50i9e) December 25, 2019
だからきっと、千尋たちが入ってしまった神様の世界も、
- 元々神様が住んでいる神聖な場所にテーマパークを作ってしまい、その後廃墟となったのでそこに住んでいるお化けが神様達を迎える為にお店をそのまま使っている
という感じなんだそうです。
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じゃあ…あの黒い生き物たちはお化け?
そうみたい!
- 神様達は基本的に夜になって川を渡ってやってくる
- そのまま住み着いている人達は、お化け
そういう設定だと岡田さんのnoteでは語られています。
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ん?という事は、テーマパークが繁盛している時も夜には神様やお化けが出入りしていたって事?
そうかもしれません。
だからよく
- お化け見た
- 誰かがいた
なんて声を聞くのは、もしかすると本当に神様やお化けだったのかもしれません。
しかし、人間はまさかそれが神様なんて思っていないので、神様が多い場所こそ幽霊屋敷と呼ばれるようになったのが、このような理由かも。
そしてもう一つの理由が、大人の欲望。
当時ジブリはもののけ姫で成功し大儲けしたものの、宮崎駿監督は疲れ果てて引退すると表明します。
しかし、ジブリの社長はお金儲けの為に宮崎駿監督を説得したのか、再度映画を作る流れになりました。
もはや、純粋に映画を作れる環境ではなかったのかもしれません。
ジブリが全盛期(今もですが)の時に寄ってきた大人達が、お金も払わず飲食したり、何かしらお金儲けに繋がる悪意のある行動を取った人もいたと思われます。
そんな人たちを比喩して描いたのが、千尋の豚になった両親ではないかと思うんです。
千尋の親がしたことは、無銭飲食です。
今の時代で言うと、犯罪行為。
無銭飲食は捕まると、刑務所に入れられますよね。
刑務所に入ることを、豚小屋行きとも言います。
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あー---!
それで豚になった…?
これって現代のある言葉をいじってる気がするのは、私だけでしょうか…
そもそも何故千尋一家は神隠しの世界に入ってきたのか
それは引っ越し先に向かう途中、間違えて道を進んでしまったのが原因。
トンネルが突き当りの神様の道に入るもっと手前に、鳥居や大きな杉の木がありました。
実は、そこが神様の世界に入る入口だったんです。
細い山道に入る前に、大きな杉の木を家族3人で見上げるシーンがあります。
大きな杉の木の下には
- 鳥居
- 大量の石の祠
がありました。
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大量の石の祠は神様のおうち!
本来なら鳥居は道の真ん中にあり、そこから先は車で入れないようになっています。
それが何故だか鳥居が取り払われて木に立てかけられており、神様のおうちも雑にまとめて木の下に放置。
実はここから既に、本来なら人間は入れない神の不思議な世界に入り込んでしまっていたんですね。
ではなぜ神の世界に入れたのか。
それは、千尋一家全員がうつろな状態だったから。
基本的に人間は、うつろな状態だと幽霊が見えやすくなるそうです。
それで神の道に入ることができたんです。
ちなみに千尋の親は
- お父さんは、自分の事しか考えないような自分勝手な人
- お母さんは娘の千尋に冷たく、夫であるお父さんには女を見せるこれも自分勝手な人
という感じですが、これにも理由がありました!
千と千尋の神隠しは10歳の女の子に向けた映画です。
- 人のモノを勝手に食べてはいけないよ
- 自分勝手な行動をしてはいけないよ
- 悪い事をしたら豚小屋行きなんだよ
- いつでも明るい気持ちで過ごさないとお化けくるよ
そんな思いを、宮崎駿監督は子供達に伝えたかったのかもしれません。
千と千尋の神隠しについての裏話はまだまだ他にもあります!
千尋のお母さんが千尋に冷たい理由や、ハクの正体や湯婆婆の存在、気になる話の続きなどこちらでまとめています▼▼▼
まとめ
宮崎駿監督は長野に自分の山小屋を持っており、毎年夏にはジブリ関係者の娘さん達を集めて合宿を行っていたそうです。
千尋のモデルである友人の映画プロデューサーの娘を見て
「この子はまともに育たないかも!」
と映画プロデューサーさんの娘をモデルにしたのが、千尋です。
千尋のお父さんは、映画プロデューサーその人をそのまま描いたそうで、
- 千尋のお父さん ➡ 知人の映画プロデューサー
- 千尋 ➡ 映画プロデューサーの娘
となっているんだそうです。
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知人を豚にするなんて、後で怒られなかったのかなw
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