キングダムの主人公・始皇帝である嬴政(えいせい)の曾祖父ひいおじいちゃん【昭襄王(しょうじょうおう)】の時代には、既に秦は強大な国家だったとか!!!
えいせいよりも先に天下を取れていただろうと言われた昭襄王でしたが、何故か中国全土を支配する事ができなかった。
キングダムの漫画にも出てくるえい政のひいじいちゃんが
- 天下を取れなった理由
- 昭襄王(しょうじょうおう)ってどんな人?
を分かりやすく解説!
見方によると、人情深くて寂しがりな人なのかも…。
始皇帝の曾祖父「昭襄王」ってどんな人?
始皇帝「嬴政(えいせい)」のひいおじいちゃんである昭襄王(しょうじょうおう)は、55年間も王位に在位して周りの諸国を次々と滅ぼしていた戦神とも呼ばれていた人。
74歳で亡くなった嬴政のひいじいちゃん「昭襄王」は、最初から王の跡継ぎだった訳じゃなくて
当時、秦の王様だった異母兄弟の「武王」が
- プライベートで力比べをしたら負けてしまい、その時にふくらはぎの骨を折って23歳で急に死んでしまった
ので急遽、王になった…という人物。
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武王は力が強かったそうで、力自慢をしていたらしい…
武王には跡継ぎがいなかったので、異母弟の昭襄王が跡継ぎとして王になる事に…!
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武王に子供がいたら、昭襄王は王になっていなかった…!?
人質として「燕」という国にいた昭襄王は、急遽秦に呼び戻されて19歳で王の座につくものの、最初は昭襄王の母と、母の弟が実権を握っていたらしい。
更に、武王の優秀な家来達が秦の政治をサポート!
なので自分で政治を進めることができるようになったのは、かなり後らしい。。。
ちなみに「燕」という国は秦からかなり離れた場所▼▼▼
※ウィキペディアより
そんな周りのサポートで始まった政治でしたが、昭襄王の祖先が既に秦を巨大王国にしてくれていたのと、周りの優秀な人材のおかげで秦はどんどん繁栄し、着々と領土を広める。
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昭襄王は人集めがうまく、優秀な人材を自分の元に置いておくことに関しては天才的才能があったよ!
他国からも優秀な人材はどんどん招き入れ、他国の力が一切及ばない地位にまで上り詰める!!!
…が。
自分にとって有利な人材には、えこひいきも凄かったようで。
信頼した部下の意見は何でも取り入れていた昭襄王は、気に入った部下に対して褒美もバンバン上げて、土地もた〜くさん与えていたそうです。
更に昭襄王は信頼した部下に対して依存性も高く、とことんその者の意見を取り入れ、他の部下が反対しても押し切っていたみたい。
そのため、昭襄王に気に入られたいばかりに、同僚同士の蹴落とし合いが始まります。
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こ、これは今の社会にもある出世争いだ…
秦の国の為に助言していた者も
自分が出世するために昭襄王に助言するようになり、本当に優秀な部下は、他の部下に蹴落とされることを察知して他の国に逃げ込む。
こんな事が昭襄王の裏では行われていたんです💦
そんなこんなで、優秀な策士や大将を集めて巨大な強靭集団を築いても、いつも嫉妬と誘惑で、あと一歩!が進めない昭襄王。
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半沢直樹の世界だな
最も失敗だったのは、昭襄王の力を中国全土に知らしめてくれた、強くて勇敢な昭襄王の優秀な右腕【白起将軍】に自害させた事。
白起将軍はキングダムの漫画にも出てきますが、色んな国で将軍として戦い、圧倒的な武力と戦術で結果を残してきた人物。
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冷酷非情で勝つために手段を選ばないタイプ
昭襄王が「あそこの国を占領してこい」というと必ず取ってくるという、今の時代で言うと
- 結果を出せる優秀な部下
が白起将軍だったんです(超エリート!!!
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昭襄王が白起将軍を秦に引き入れてから、秦は次々と他国の領土を支配する事ができ、秦にとって欠かせない凄腕将軍。
但し白起将軍は、長平の戦いで趙(えい政が産まれた国)を相手に兵糧攻め(食料が届かないようにする)にして降参させたにも関わらず、降参してきた少年兵240人除く20~40万人(人数はどちらか不明)の兵士を全員穴埋めで殺しています💦
捕虜の食事が確保できなかった事と、反乱がおきた時に大群過ぎて対処できない事を考慮した為だと言われていますが、この事で趙の国からえい政の父親は恨みを買う事に…。
日を重ねる事に手柄を上げる白起将軍は、当たり前だが昭襄王のお気に入り。
ある時、その当時の宰相「范雎」という人物が白起将軍の活躍を妬み、白起将軍の出番がないよう戦わず他国と話し合いで解決する方法を昭襄王に提案。
昭襄王は宰相「范雎」も相当気に入っていたため、范雎の意見を取り入れ白起将軍に他国に責めないよう指示。
これに反発した白起将軍。
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今攻めたら趙の国取れる!と確信していたみたいだけど、王の命令には逆らえず…
この時、始皇帝えいせいが人質となっていた趙の国の6つの城を秦がもらう事で戦争は和解に終わる。
なのに。
昭襄王は次の年にまた趙の国を攻める。。。
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だったら去年攻めておけばよかったものの、趙の国の城をもらっといて次の年に攻めるって、昭襄王は恐ろしい人だね…
ちなみに趙を再度攻めた年は、始皇帝えいせいが産まれて1歳の時で、秦に裏切られた趙の人たちに殺されそうになります。
但し、この時昭襄王は趙の国を落とせなかった…!!
理由は、白起将軍が働いてくれなかったから!!!
趙の国の城を6つもらって和解した時、自分の活躍を良く思わない宰相「范雎」の目的を実は知っていた白起将軍。
その為、次の年に趙の国を攻める命令を直接昭襄王からもらっても、辞退したのだそう。
結局趙の国は落ちず、それどころか多大な損害を被ってしまったのを知り、白起将軍は
秦は私の言うことを聴かなかった。今にしてどう思うか
と言う。
それを知った昭襄王は、白起将軍の地位を剥奪し自害を命じる。
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白起将軍はめちゃくちゃ国に尽くしてきたのに、昭襄王はひどすぎー---
身内に関しては、自分の孫を人質に出していても、その国を攻めるという昭襄王。
長男は人質として出していた魏で亡くなり、唯一の跡継ぎである次男【孝文王(こうぶんおう)】の子供である孫を趙の国に人質に出す。
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【孝文王】には20人ほど子供がいた!!!
この孫が、始皇帝えいせいのお父さんである【荘襄王(そうじょうおう)】!!!
荘襄王は当時結婚していなかったけど、人質に取られている趙の国の女性と結婚し、後の始皇帝が産まれます。
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昭襄王が和解を破って趙を攻めた為に、荘襄王は趙で処刑されそうになる…!
身内がどの国に人質になっていようとお構いなしに攻めていた昭襄王。
更に、自分が王になったばかりの時に政権を握っていた自分の母親とその弟に関しても、母の弟がずいずい政治に口を出してきてどんどん立場が上になっていくと、それを気に入らない別の人間が昭襄王にまた余計な耳打ちとかしちゃって…
自分の母親とその弟を地位から引きずりおろして追放しちゃったり…。
それでも常に賢者がそばにいたという昭襄王。
人格というか人柄というか、昭襄王の周りにいれば何かしらの恩恵を受ける事ができるという欲望からか
それとも恐怖政治を行っていたのか。
とにもかくにも、昭襄王は天下を取ってもおかしくないぐらい
- 秦は元々強大国
- 優秀な人材も揃いまくってる
という環境だったにも関わらず、天下は取れなかった。
それは…
- 自分が気に入った人はとことん甘やかして褒美もガンガンあげる➡他の部下から批判される
- 人のいう事をすぐに信じて、身内や優秀な部下をすぐに罰する➡周りから批判される
これが原因だったのでは!?
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今でいうワンマン経営(殺人あり)だったから、ずる賢い人以外は人が長く居座ってくれない
そんな始皇帝のひいじいちゃん【昭襄王】は自然衰弱し、散々人を殺しておきながらも自分は
老衰で死ねるというまさかの天国死に方。
キングダムの漫画では、えいせいのひいじいちゃんはすっごく強くて戦争の神とまで言われてた。
昭襄王自身が戦いに強かったのかどうかの記録までは残されていないけど、秦の国は強く戦争ではほぼ勝っていたので、人を動かす能力には長けていたんだろうと推測できる。
しかしいつも最後は部下の意見で判断してしまう為、優秀な人材を手放してしまい、残った優秀な人材は全て昭襄王から離れていく。
昭襄王の周りはいつも、嫉妬と妬み、憎しみで溢れていて、皆自分さえよければと周りの人間を蹴落とすような人ばかり。
- 人を集める力
- 人を動かす力
これに加えて
- 何が正しくて何が間違っているのかを判断できる力
があったら、昭襄王は天下を取っていたかもしれない。
>>キングダムを復習する
ちなみにキングダムの始皇帝・嬴政は、ひいじいちゃんの昭襄王には会ったことがないらしい。
もし昭襄王が死ぬ前に一度でも嬴政に会っていたら、ひ孫の目力とその佇まいにひれ伏したかも。
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昭襄王が頑張ってくれたおかげで、秦が大きくなったんだけどね
キングダムの他の実在するキャラクターも要チェック!!!
まとめ
キングダムで始皇帝の歴史にはまったミーハー歴女ですが、調べれば調べるほど中国の歴史って本当に面白すぎる!!!
キングダムの漫画も少し読んだんですが、登場人物多すぎ…。
そして名前も似ている人が多いので、何だかチンプンカンプンでした…。
2022年夏ぐらいにキングダム2の映画が公開されるので、それまでに出演人物の本当の歴史を一人一人暴いていこうと思います♪
映画を見に行ったときに、息子に自慢げに話せるのがちょっと嬉しい…( ̄ー ̄)ニヤリ
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