始皇帝えいせいのおじいちゃんである祖父【考文王】は、王の座についてからたった3日で死んでしまいます。
王になったのは53歳という、まあそこそこお年な年齢ではあるものの
元々病気がちだったなどの記録はなかったことから、
暗殺…！？疑惑がもたれています。
一体何故死んでしまったのか…殺された要因を紐解きます!!
始皇帝の祖父【考文王】は王位継承して何故3日で死んだのか
始皇帝のおじいちゃんに当たる【考文王】は、父である昭襄王の次男。
昭襄王は始皇帝の曾祖父！
昭襄王ってどんな人？？？▼▼▼
考文王は53歳でやっと王になったと思ったら、3日目に死ぬという悲劇の王様です。
なので歴史上でもほぼ記録がなく、どんな人だったのかも不明。
唯一有名なのは、始皇帝えい政のじいちゃんという肩書
…でも、病気がちでもなかったのに即位してたった3日で死ぬのって、なんかおかしくないですか？
これが…なんと暗殺説があるんですね～(;・∀・)
今回は、謎の考文王暗殺説について解説していくよー－－－！
昭襄王は、王の跡継ぎとして長男である悼太子を指名しており、次男である考文王には王として期待していなかった。
その為か自由奔放に育ち、子供だけはたくさん作っていた考文王。
考文王には正式な奥様【華陽夫人】がいたけど、妾の間には次から次へと子供が産まれるのに奥様との間には子供が出来なかった…
父親である昭襄王に趙に子供を人質に出すよう言われた時は、もはや愛情がなかった妾の一人【夏姫】の子供を人質として出します。
夏姫は始皇帝のおばあちゃんになる人で、夏姫の子供である、始皇帝の父【異人（後の荘襄王）】が趙に人質として行かされることに…！
この事がきっかけで、後の始皇帝を生み出すきっかけになります!!!
考文王が即位してたった3日で死んだ話はどこにいった？
ちょっと話がずれてきたように思いますが、考文王の子供の話をしないと3日で死んだミステリーが解明しないので、もう少しお付き合いください!!!
趙に人質として行かされた始皇帝えいせいの父【異人】は、ある時【呂不韋】という商人に目をつけられます。
既に商人として大成功を収めていた呂不韋は、異人が将来自分の利益になると策略を立て、趙で不遇な扱いを受けていた異人を手厚く援助！
そんな異人を金銭的部分で全てサポートした呂不韋。
異人に優雅な生活をさせている間に、呂不韋は次の作戦
- 子供がいない考文王の正式な奥様【華陽夫人】に、異人を養子にしてもらう!!!
を実行します。
先ほど紹介した始皇帝のひいじいちゃん【昭襄王】は、元々長男を跡継ぎとして指名していたけど、昭襄王があまりにも長生きしてしまい（75歳まで生きる）
長男は人質として出されていた「魏」の国で死んでしまった…。
なので、次男である考文王が次の王になる事は決定していた。
長男に子供がいなかったんだろうね…
という事は、考文王の子供がその次の王位継承者となる。
しかし異人は元々王の子供ではあるものの、母が妾でなおかつ考文王の愛が失せているので、王になれる確率は可哀そうなぐらい低い。
では誰が王の跡継ぎになるのかというと、考文王の正式な奥さんには子供がいないので、側室の子供が次の王になる事がほぼ決定していた。
…という事は、正式な奥さんの子供になれば王になる確率が100％になる!!!と読んだ呂不韋は、異人を正式な奥さんの子供の養子にする計画を立てたのだった…!!!
呂不韋はマジで策略家！
異人に贅沢な暮らしをさせて、自分の愛人（この人が始皇帝の母！）をあてがわせている間に呂不韋は秦に行き
趙の国に人質となっている考文王の子供【異人】が、あなたと父である考文王の事を想って泣いています。
と華陽夫人にアピール。
いやいや…そんなわけあらへんがな
と疑った華陽夫人が本当かどうか調べると、呂不韋の言った通り、異人が毎日自分の事を想って嘆き悲しんでいるという情報を得る…！
多分、呂不韋が仕込んでたと思うけど
次に、華陽夫人の姉（弟説もあり）にも手を回して賄賂を渡し、華陽夫人を説得してもらいます。
そして後日華陽夫人に
あなたと考文王の間には子供がいません。もし考文王が亡くなったら、妾の子供が王として後を継ぐでしょう。
そうなればあなたの立場は悪くなります。
その前に、あなたを心から想っている異人を養子にしておけば、あなたの地位も安泰ですよ
と告げた呂不韋。
確かに…考文王が死んだら、私の立場は危うくなる…
と焦った華陽夫人は、異人を養子にします。
呂不韋は詐欺素質があるな
とは言え、華陽夫人本人にも異人を養子にするメリットは大きかった。
考文王が死んでも我が子が王である場合、「皇后」という立場になれるので、地位は安泰だから。
見事、考文王と華陽夫人の養子になれた異人は、呂不韋に心から感謝し
もし私が王になったら必ず位を授ける
と約束します。
そして異人に頼まれて、呂不韋は自分の愛人を異人に渡します。
その後生まれたのが、始皇帝になるえい政。
そうこうしているうちに、考文王の祖父である昭襄王がまたまた趙の国を攻めてしまいます。
孫が人質で趙にいるんだから控えようよ…
それに怒った趙の人達が、異人を処刑しようとします…！
が！！！
それを救ったのが呂不韋!!!
お役人に大金を渡して、異人を秦にこっそり逃したのです！
ちょっと長かったですが、ここまでを把握した上で
- 考文王が王になって、たった3日で死んでしまった経緯
を解説！
実は考文王、体が弱かったとか病に伏せていたなどの情報は一切なく、父である昭襄王が老衰で死んでやっと王になったかと思ったら、なんと3日で死んでしまった…
これが「呂不韋の暗殺ではないか…」と言われてるんですね。
考文王が王になったら、異人は次の王様確定です。
でも考文王が王でいる間は、呂不韋は地位をもらえない。
異人が王にならないと呂不韋は褒美がもらえないのです。
呂不韋は異人から感謝されているけど、考文王とは何の関係もないしね
中国の始皇帝の映画では、考文王が王になったお祝いに宴会を開いた時、呂不韋が毒入りお酒をプレゼントしてその場で死んだ…
という設定にしている映画もあるほど…！
どちらにしても、王になったお祝いに宴会を開いたのは間違いなさそうで、その時に毒入りの何かを食べたか飲んだ可能性が高い！！！
そしてその犯人が呂不韋ではないか？というのも、気付いている人も多かった…！
でも何故問題にならなかったの？？？
呂不韋は異人を華陽夫人の養子にしましたよね。
- 夏姫の子供を考文王と華陽夫人に養子にした策略
- 異人を趙から秦に逃した手口
既にこの事は秦の国に広まっていたはず。
あまりにも巧妙で戦略家の呂不韋は、既に秦の国では恐れられる存在だったのかもしれません。
呂不韋が怖くて追求できなかったか、もしくは巧妙にもみ消したか。。。
そしてもう一つ。
異人が王になる事で、趙の国から出られない自分の元愛人とその子供えい政を秦に呼び戻す事ができる!!!
考文王が死んで得する人…それはまさに呂不韋だったんですね!!!
全ては呂不韋の思うままに進んだこの計画。
その後、呂不韋は始皇帝の宰相となり頂点まで上り詰めますが、、、その後、元愛人の存在により破滅します。
その話はまた後日。
キングダム【1】の映画では呂不韋が出てこなかったけど、【2】では出てくるのかな？
考文王、せっかく王になったのに、3日で没落…。
始皇帝のじいちゃん、お気の毒に💦
キングダムの他の実在するキャラクターも要チェック!!!
まとめ
考文王の妾って何人いたんでしょうか…？
子供が20人以上って、そこそこ女遊びも激しかったのかなと想像しますが…
もしかして長年の恨みからか、正室である奥様が考文王を殺害した…ではないよね（笑）
呂不韋が考文王を暗殺したという記録は、どこにも残っていません。
証拠が一切なかったのだそうです。
恐るべし呂不韋…
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